サイトを公開した翌週に「まだ検索に出ません」と相談をもらうことがあります。出ないのが普通です。ただ、出ない理由が「時間が経っていないから」なのか「そもそも設定が抜けているから」なのかで、その後の3ヶ月がまったく変わります。
やることは、記事を書き溜めることではありません。先にやるべきことが3つあって、これを飛ばして記事だけ増やしても、たいてい順位は動きません。
タイトルの決め方、地域の情報をどう書くか、サーチコンソールで何を見るか。順番どおりに読めば、その日のうちに全部終わります。
その前に:誰と戦うことになるのか
先に現実的な話をします。
「新宿 メンズエステ」のような、地域名とジャンル名だけの検索語は、ほぼポータルサイトが占めています。年単位で運営され、何百店舗も掲載していて、被リンクも大量にある。開業したばかりの1店舗が、そこに正面から割り込むのは現実的ではありません。
だから狙う場所を変えます。取りにいくのは次の3つです。
1. 指名検索(店名・源氏名) いちばん濃くて、いちばん確実に取れます。ポータルで見つけた人が、店名で検索する。ここで自分のサイトが1位に出れば、比較の列から抜けられます。競合が実質いないので、正しく設定すれば数週間で取れます。
2. 地域名+条件の組み合わせ 「〇〇駅 メンズエステ 個室」「〇〇 メンズエステ 深夜」「〇〇 メンズエステ 初めて」。検索する人の数は減りますが、そのぶん目的がはっきりしていて、予約につながる率が高い。
3. 周辺の駅名・エリア名 主要駅だけでなく、隣の駅、その地域の通称、区名。ポータルが手薄なところが必ずあります。
順番は、1 → 3 → 2 です。指名検索の受け皿を先に作ってから、範囲を広げます。
1. タイトルタグを決める
いちばん効きます。そして、いちばん放置されています。
タイトルタグとは、検索結果に青字で出るあの1行です。ページの中身の見出しとは別物で、WordPressならSEO用のプラグイン(SEO SIMPLE PACKなど)から個別に設定します。
型
店名|地域名メンズエステ|特徴を一言
全角32文字前後で切れるので、大事な語を左に置きます。
悪い例
Aroma Solace|癒しのひとときをあなたに
店名しかない。「癒しのひととき」で検索する人はいません。
良い例
Aroma Solace|大宮のメンズエステ|完全個室・深夜3時まで
店名、地域、ジャンル、特徴が全部入っています。指名検索でも、地域検索でも拾われます。
ページごとに変える
トップページのタイトルを全ページに使い回しているサイトが、驚くほど多い。全部違うタイトルにしてください。
| ページ | タイトル例 |
|---|---|
| トップ | Aroma Solace|大宮のメンズエステ|完全個室・深夜3時まで |
| セラピスト | 在籍セラピスト一覧|大宮メンズエステ Aroma Solace |
| 料金 | 料金・コース一覧|大宮メンズエステ Aroma Solace |
| 初めての方へ | メンズエステが初めての方へ|流れと注意点|Aroma Solace |
| アクセス | 大宮駅から徒歩5分|アクセス|Aroma Solace |
「初めての方へ」のページは、地味に効きます。「メンズエステ 初めて 流れ」は実際に検索されていて、そこから来た人は、すでにやる気のある新規客です。
メタディスクリプション
タイトルの下に出る説明文です。順位そのものには使われませんが、クリックされるかどうかは、ここで決まります。100〜120文字で、料金・営業時間・最寄り駅・特徴を淡々と書きます。煽らないほうが押されます。
2. 地域の情報を、実際に書く
「大宮のメンズエステです」とタイトルに書いておきながら、本文のどこにも大宮の話が出てこないサイトがあります。これは検索エンジンから見ても、読む人から見ても、根拠が薄い。
住所を公開できない業態でも、書けることはたくさんあります。
- 最寄り駅と、そこからの所要時間(「大宮駅東口から徒歩6分」)
- ルート案内(「東口を出て、ロータリーを左手に進み、〇〇銀行の角を右折」)
- 周辺のランドマーク(コンビニ、大きな看板、目印になる店)
- 対応エリアの列挙(出張型なら、対応する市区町村や駅名を全部書く)
- 駐車場の有無、近隣コインパーキングの位置
アクセスページを1枚作って、これを全部埋めるだけで、地域名の情報量が一気に増えます。地図は埋め込めない事情があるかもしれませんが、文章だけでも成立します。
もうひとつ。電話番号・営業時間・店名の表記を、サイト内で完全に統一してください。ポータルでは「Aroma Solace」、サイトでは「アロマソレイス」と書いていると、同じ店だと認識されにくくなります。表記ゆれを1本化するのは、今日10分でできて、効果が長く残る作業です。
3. サーチコンソールを入れて、3つだけ見る
Google Search Console は無料です。入れていないと、自分のサイトが今どの検索語で何位にいるのかを、知る手段がありません。順位チェックツールを買う前に、まずこれです。
登録は、Googleアカウントでログインして、ドメインを入力し、指示された確認方法を1回だけ実行するだけ。WordPressならプラグインで完結します。
登録したら、見るのは3つだけです。
表示回数 検索結果に自分のサイトが並んだ回数。クリックされていなくてもカウントされます。これが増えていれば、Googleはあなたのサイトを認識し、評価を始めています。公開直後はゼロですが、2〜4週間で動き出します。
平均掲載順位 順位です。ただし1つの数字を見ても意味がありません。次の「クエリ」と組み合わせます。
クエリ どの検索語で表示されたか。ここがいちばん面白いところで、自分では想像もしていなかった語で表示されていることがよくあります。「〇〇駅 マッサージ 個室」とか、「メンズエステ 服装」とか。
見つけたら手を打つのは、11位〜20位のクエリ
1位のクエリは、もう取れています。80位のクエリは、当面どうにもなりません。手を入れて動くのは、2ページ目にいる語です。
やることは単純で、その語に答えるページを1枚作るか、既存のページに1段落足すか。それだけで1ページ目に上がることがあります。
月に1回、この作業をするだけで十分です。毎日見る必要はありません。
やらなくていいこと
時間を使わないほうがいいものも、はっきり書いておきます。
キーワードの詰め込み 「大宮 メンズエステ 大宮 メンエス 大宮 リラクゼーション」のような書き方は、10年以上前に効かなくなりました。今はマイナスに働きます。
メタキーワードの設定 Googleは使っていません。記事の整理用としてなら意味がありますが、順位のためにやる作業ではありません。
被リンクの購入 月額で被リンクを売る業者がいます。効かないうえ、ペナルティのリスクを買うことになります。
中身の薄い記事の量産 「本日出勤しました」だけのブログを100本書いても、順位は動きません。それは常連向けの更新であって、検索対策ではない。両者は目的が違うので、混ぜないほうがいいです。
画像を軽量化せずに大量に貼ること 表示速度は順位に関わります。スマホで撮った写真をそのまま上げると1枚5MBを超えることがあり、それが並ぶとページが開く前に閉じられます。軽量化の手順はセラピスト写真の記事にまとめました。
最初の3ヶ月に、何が起きるか
期待値の話をしておきます。
1〜2週目:インデックスされる。店名で検索して自分のサイトが出れば、第一段階は成功です。 3〜6週目:表示回数が動き出す。順位はまだ低い。クリックはほとんどない。 2〜3ヶ月目:指名検索で上位に定着する。地域名+条件の語が、2ページ目あたりに顔を出しはじめる。 4ヶ月目以降:ここからが本番。上がってきたクエリに対して、ページを足していく作業に入ります。
公開してすぐに問い合わせが来ることは、まずありません。3ヶ月動かなかったからといって失敗ではないし、逆に3ヶ月何もしなければ、その先も動きません。
サーバーをまだ決めていない方は、先に規約でNGになるサーバーを読んでください。順番を逆にすると、作り直しになります。
検索から来た人と、ポータルから来た人では、見せるべきものが違います。役割分担はこちらで整理しました。
この初期設定を含めて制作を代行する場合は、サービスの内容をご覧ください。タイトル設計もサーチコンソールの登録も、納品時の120分で一緒に操作します。
