ブログや有料noteを書いているのに、TwitterでURLを貼っても全然読まれない――。これ、私もずっと悩んでいた時期があります。
結論から言うと、SNSで反応が取れないのは「投稿内容がフォロワーの感情を1ミリも動かしていない」からです。逆に言えば、感情を動かす設計さえできれば、フォロワー数が少なくてもアクセスは取れます。
この記事では、ブログや有料noteの集客にSNSをどう使うかを、過去の自分に向けたアドバイスのつもりで書いていきます。
フォロワーの10分の1がアクセスに変わるという目安
Twitterに自分のブログURLを貼ると、おおよそフォロワー数の10分の1のアクセスが返ってきます。私の場合、毎回20〜40アクセスくらい。フォロワー1万人の人なら、1ツイートで1000アクセスが見込める計算です。
1000人というのは、赤坂BLITZやなんばHatchのキャパとほぼ同じ。しかも自分のことを好きで集まってくれているファン層に向けて、自分の商品を直接プレゼンしているのと同じ状態です。これで何も売れないほうがおかしい。
ブログや有料noteをやっているなら告知はしたほうがいい、と私が言うのはこの計算が前提にあります。Twitterもnoteも基本無料で、リスクはほぼゼロ。やらない理由が見当たりません。
ただし、「告知すれば反応が来る」のは、普段の投稿でフォロワーの感情を動かしているアカウントだけです。そこが本題になります。
バズる投稿に共通する「感情の動き」
SNSで拡散される投稿を観察すると、共通しているのは「読んだ瞬間に感情が動く」という一点です。具体的には、出来事・感動・笑い・関心・驚き・好奇心・名言、このあたり。
特に画像と動画は、文字を読む手間なく一瞬で感情に届くので、シェアが起きやすい。かわいい動物、過去の偉人の名言、お笑い芸人の動画。これらに「いいね」を押した経験は誰にでもあるはずで、あれは脊髄反射的に拡散させる構造を持った投稿だからです。
逆に言うと、感情に届かない投稿はノイズです。「新宿なう」「コンビニ寄ってきた」みたいな投稿は、本人にとっては日記でも、読み手のタイムラインを汚しているだけのことが多い。
「〇〇なう」をやるなら、誰も行かないような辺境の絶景に行ってからやるくらいの極端さが要ります。中途半端は一番読まれません。
プロフィールは漏らせる範囲で全部漏らす
意外と軽視されがちですが、プロフィール欄の作り込みは集客に効きます。
出身地、出身校、趣味、年齢、誕生日――こういう情報を載せておくと、読み手は勝手に共通点を探してくれます。「同じ年に生まれた」というだけで親近感が湧くのが人間です。趣味はマニアックなものほど刺さる層が濃くなるので、削らずに書いたほうがいい。
ただし、本名や勤務先まで晒したくない人は無理に晒す必要はありません。その場合は別人格でやるか、いっそ完全非公開にしてSNSは情報収集用と割り切る。中途半端に身バレを恐れながら運用すると、投稿の角がどんどん丸くなって、結局誰の感情も動かなくなります。
裏垢のような使い分けを前提にした運用については、裏垢のリアルとオフパコまでの実態で別の角度から書いていますが、本人を伏せた発信のほうが感情を動かしやすい場面はたしかにあります。
今日からやれる3つの行動
これからSNSで集客を始める人向けに、最低限のスタートラインを置いておきます。
まず、Twitter・Instagram・Facebookあたりから3つほどアカウントを作って、気になる人をフォローして空気を掴む。発信する側に回ると、見える景色が一気に変わります。
その上で意識するのは次の3つです。
- リツイートやいいねが付いている投稿の構造を真似る(感情が動く設計を盗む)
- フォロワー数がフォロー数の3倍以上になるように運用する
- フォロー以外の人にも届くような投稿を意識する
芸能人になると、フォロワーがフォロー数の100倍超えも珍しくありません。ここまで行かなくても、3倍を超えたあたりから「発信者」として見られるようになります。
「いいねしてください」と頼むのは逆効果
ここは強めに言いたいんですが、SNSの集客で一番やってはいけないのが「お願い営業」です。
「いいねください」「リツイートお願いします」――この手のお願いをして付くいいねには、何の価値もありません。義理で付けてもらった反応は、アルゴリズム上の評価にも繋がりにくいし、何より読み手が冷めます。
投稿の中身が面白ければ、頼まなくても勝手に拡散されます。逆に面白くなければ、どれだけ頭を下げても読まれません。シンプルにそれだけの話です。
友人にDMでお願いしたい気持ちをぐっと抑えて、その時間を「友人が頼まれなくてもシェアしたくなる投稿」を作る側に使ったほうが、長期的なリターンは大きい。
SNS発のアクセスはカンフル剤、検索流入が足腰
ここは勘違いしている人が多いポイントです。
SNSで起きるアクセス爆発は、基本的に一時的なものです。バズの波が引けば、アクセスは一気に元に戻ります。私のブログのアクセス解析を見ても、Twitterで取り上げられた日にスパイクが立つけれど、数日経てばまた平常運転に戻っています。
長く読まれるブログを作るなら、足腰になるのはGoogle検索からの自然流入です。私のブログも、半分くらいは検索からの来訪で支えられています。
SNSのバズを一度経験すると、また同じ体験をしたくて「ウケる記事」ばかり狙いたくなります。でも、そういう記事はブログ全体の方向性を歪めるし、これまで地道に読んでくれていた読者を裏切ることにもなる。結果、アクセスは落ち、良質な読者は離れる。最悪のパターンです。
SNSはカンフル剤、検索流入は基礎体力。両方をバランスよく回す前提で、SNSは「使うとき」と「離れるとき」を意識的に分けるくらいが健全です。
検索流入を伸ばすための土台作りについては、ブログ収益化の全工程ガイドに書いた手順を踏むのが結局のところ最短です。
拡散の入り口は「シェアボタン」と「タイトル」
ブログ側の準備として、各記事にSNSシェアボタンを置いておくのは最低条件。さらに、SNSで反応が取れそうなタイトルを複数案考えてA/Bでテストするくらいやっていい。
はてなブログなら3ブックマークで新着エントリーに乗ります。100ブクマ以上は運の要素も入るので、そこは気負わない。
SNSとセールスは、実は相性が悪い
最後に、これは知っておいたほうがいい話です。
企業がSNSを売上に直結させようとして失敗するのは、SNSとセールスの相性がそもそも悪いからです。SNSで拡散されるのは「感情を動かすもの」か「極端なもの」だけ。商品の販促ツイートは、どちらにも当てはまりません。
うまく回している企業の共通点は2つあって、
- ほとんど自社商品の宣伝をしていない
- 運営者のキャラクターが立っていて、対話と情報提供がメインになっている
シャープのTwitterアカウントが分かりやすい例です。CMや製品の話もしますが、中の人のキャラが前面に出ていて、フォロワーとの絡みがコンテンツになっている。スターバックスのFacebookも、商品単体の宣伝より「飲みたくなる写真」と「行きたくなる体験」を載せ続けている。
個人ブロガーに当てはめても同じで、「ブログ更新しました!読んでね!」だけ流しているアカウントは、まず誰にも届きません。自分のキャラを出して、リプライをくれた人と雑談を楽しむくらいの余裕が出てきた頃に、ようやくブログへの流入も増えてきます。
DMの設計やリプライのコツみたいな実践面は、ツイートで相手の心を読む方法 | 返信率の上がるDMとは?で別途書いているので、そちらも合わせてどうぞ。
まとめ:感情を動かす発信者になる、ただそれだけ
長くなりましたが、要点はシンプルです。
- SNSで読まれる条件は「感情が動く」か「極端」かのどちらか
- フォロワーの10分の1がアクセスに変わるので、告知はしたほうがいい
- ただし普段の投稿で感情を動かしていないと、告知しても反応はゼロ
- お願い営業は逆効果。中身で勝負する側に回る
- SNSはカンフル剤、検索流入が足腰。両方を回す
過去の自分に伝えるなら、「いいねを集めようとせず、いいねされる人間になる側に立て」の一言に尽きます。
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