那須川天心選手や朝倉未来選手始め格闘技、キックボクシングの人気は高まっていますが、それには理由があります。
それは、筋力と心肺機能の両方に効果がある、優れた万能エクササイズだからです。
バッグやパッドなどの道具を使ってパンチやキックをするため、多くの人がキックボクシングをストレス解消に効果的だと感じるのも不思議ではありません。
キックボクシングがもたらす精神衛生上の効果
空手、キックボクシング、ムエタイのタイトルを持つラケル・”ロッキー”・ハリスさんに、キックボクシングがもたらすメンタルヘルスの効果についてお話を伺いました。
ラケル・”ロッキー”・ハリスさんは、空手、キックボクシング、ムエタイの3つのタイトルを持ち、アメリカチームのメンバーとして初の世界選手権で金メダル獲得に貢献。
また、USAボクシングコーチ公認のファイトキャンプトレーナーでもある。
キックボクシングは、2人の選手がそれぞれ手、ひじ、ひざ、すね、足を使って相手の攻撃を予測しながら戦う格闘技です。
ムエタイ、アメリカンキックボクシング、ヨーロピアンキックボクシング、中国三将、フランスサバトなどの流派がある。
ムードコントロール
ストレスの重圧に押しつぶされそうになったとき、私たちの心は肉体的な作用によって精神的な重圧を解放する必要があります。
そうすることで、一時的な安堵感とエンドルフィンの放出が高まります。
重い袋を殴ったり蹴ったりするのが気持ちいいのはこのためです。打撃は発散の機会を与え、さらに化学的なアンバランスを再構築することができるのです。
キックボクシングの定期的なトレーニングは、ストレス、不安、うつ、ADHDの症状を緩和するのに役立ちますとハリスは説明する。
一般に、運動することで気分の改善が見られるのは、エンドルフィン（気分の調節や幸福感、多幸感、興奮に関与する脳内化学物質）が放出されるからです。
ストレス解消
キックボクシングは、前述のとおり、優れたストレス解消法である。
研究により、キックボクシングのような定期的な運動は、ストレスに対する回復力を高めることが示されています。運動が気分の調整を助けるのと同様に、エンドルフィンの生成を通じてストレスを軽減することができるのです。
キックボクシングは激しい有酸素運動を必要とするため、エンドルフィンが分泌され、ストレスを効果的に軽減することが分かっています6。
自信の向上
キックボクシングはやりがいのある旅です。
フィットネスの枠を超え、人間的な成長と技術的なスキルに貢献することができるのだ。
キックボクシングのラウンドやコンビネーションを根気よく続けることで、自尊心が向上する。
この旅への献身を称えるために障害を突破することは、自分自身に対する評価に影響します。
キックボクシングに参加することで、自信、モチベーション、希望と楽観性、メンタルタフネス、レジリエンス、適応的完璧主義、これらすべてが向上することが分かっています。
また、キックボクシングの技術を学ぶことで、自分の身を守る能力に自信を持つことができます。
必要なときに自分を守るスキルがあることを知ることで、特定の空間においてより安心感を得られるかもしれません。もちろん、どのような状況でも常に安全と予防を実践してください。
モチベーションとタスクを完了する能力を高める
すべてのキックボクシングのトレーニングセッションは、有意義な瞬間を作り出す機会です。
それは、難しいラウンドを終えることかもしれないし、突然打撃を理解することかもしれないし、出力の違いを認識することかもしれない。
このような瞬間をカードの山に例えて考えてみましょう。
山札を増やすたびに、より多くの経験を引き寄せ、それが新たな課題をクリアするきっかけとなるのです。「あなたならできる」という言葉ほど、やる気を起こさせるものはないのです。
日常的にキックボクシングのエクササイズに集中することで、健康的でアクティブなライフスタイルを維持するためのモチベーションを維持することができます。
記憶力、集中力、鋭さの向上
キックボクシングの複雑なコンビネーションは、多くの精神的努力を必要とします。
そのためには、順序を覚え、周囲に気を配らず、集中しなければなりません。
集中力があれば、その動きを1ラウンド続けることができます。1つのパターンを1ラウンド続けることに挑戦することで、記憶力、集中力、シャープネスが向上します。
キックボクシングの動きには、バランスとコーディネーションが必要です。
これらの動作は、脳と認知機能を向上させることが分かっています。
片足立ち、キック、膝立ち、回転などのバランストレーニングは、記憶力と空間認識力を向上させることができます。
有酸素運動の「キックボクシング」と従来のキックボクシングの比較
キックボクシングのクラスには、大きく分けて2つのタイプがあります。
大きなジムで見られる「有酸素キックボクシング」タイプと、ニッチなトレーニングセンターで見られる、伝統的なキックボクシングの基礎と高度な技術を学ぶタイプです。
有酸素運動がしたい、技術的なスキルには興味がないという方は、大型ジム版が適しているかもしれません。スキルを身につけたい、特定のテクニックを学びたいという方は、より伝統的なスタイルに挑戦してみるとよいでしょう。
