こんにちは、ゆえです。
最近はSDGs関連のブログをよく書いています。
今回は「スイスと日本の資産価値の考え方」について書いています。
最近スイス出身のオックスフォード大学、免疫学教授のホランダー先生のyoutubeを見ました。
北欧スイスは自由で幸福度の高い国です。
科学技術や工業を強みとする点では日本と似ていますが、そのほかは真逆の社会を実現している国でもあります。
どうすればここまで日本と差が出るのでしょうか?
深掘りしていきましょう。
年収も高齢者の暮らしやすさも満足度が高い「スイス」の価値とは
スイスの高付加価値商品と言えば時計ですが、有名な高級腕時計はざっとこんな感じです。
- ロレックス
- オメガ
- IWC
- ブライトリング
- タグ・ホイヤー
- パテック フィリップ
- オーデマ ピゲ
- ヴァシュロン・コンスタンタン
日本では考えられないスイスの時計街の様子
「時間を確認する」と言う機能面だけで考えると、非常に高価な商品ですし、そう言った文化的なものは、アートギャラリーや美術館でも感じることは出来ます。
しかしスイス人にとっては、機械式腕時計の機能を超えたところに特殊な価値を感じ、商品の価値を上げているのだと思います。
職人の熟練の技を凝縮された機械式腕時計は、その製造過程に手間暇をかけるほど高価な製品になります。
スイスの時計産業には16世紀からのナガイ伝統があり、数百年にわたって蓄積された価値評価は簡単には変わりません。
- 手作業による製造は量産に向かない為希少価値も維持されます
- 機械式腕時計の精巧なメカニズムに惹かれるファンは世界中にいます
このような理由から、スイスの機械式腕時計は、機械の形をした一種の資産として扱われているのだと思います。
日本にはない発想
このような発想は日本ではなじみがありません。
しかし、現金はインフレになれば価値が低下するし、建物や高級車は中古になった時点で評価額が落ちます。
これらの資産は管理上のいくつかの欠点がある
もちろん、人口集中が予定される地域のマンション価格が投資的側面を持つことは否定できませんが、モノと空間では価値にとらえ方に違いはあります。
一方、機械式腕時計をはじめとする、貴金属、アート作品、装飾品は、保存状態や市場価値にもよりますが、100~200年程度では価値は下がりませんし、モノによってはむしろ上がります。
歴史に裏打ちされた文化的価値を、高度な技術によりコンパクトな物体に凝縮し、貨幣や土地と同等の資産として保持する伝統があります。
それらが資産として扱われるには、様々な社会的条件が必須ですが。
- 時代に左右されない美しさ
- エリアを超えてコレクターへつなぐネットワーク
- 二次市場への信頼
このような価値は一朝一夕では成立しませんが、長い歴史を持つ地域の強みを生かすことは出来ます。
これはスイスだけではなく、むしろ日本の方が得意分野かもしれません。
戦火で街が無くなっても、ゼロから成長した日本でも幸福度が高くなる条件は揃っていますね。