こんにちは、ゆえです。
いつもブログを見ていただきありがとうございます。
今回は客観性についてのお話し。
確かに自分こそが自分の最高の理解者だと誰もが思いたいものですが、多くのデータは全く逆の結論を出しています
それではしばしお付き合いください。
プロフェッショナルですら自分の知識に客観性はないという事実
過去に行われた客観力を検証するテストを見ると、多くの場合は被験者の自己診断と、第三者の意見は大きく異なります。
私たちが、自分の見た目やスキルを過大評価しがちなことはすでに見た通りですが、更に言えば、私たちは次のような物事を正しく判断することも非常に苦手です。
- どれくらい周囲を導くリーダーシップがあるか
- 学校のテストの成績がどれぐらい良かったか
- 次の一週間でどれぐらいの仕事の生産性をあげられるか
- どのようなデータを使えば問題を解決できるか
この傾向は人類に広く認められる現象であり、いかに腕利きの専門家だろうが逃れることはできません。
SNSのプロフィール写真を他人に選ばせるべき理由
客観性の邪魔をする思い込みとして、「自分のことは自分で判断する」のが良いというところです。
世の中の人の大半は、驚くほど自分のことを理解していないのはすでに書いた通りですが、それどころかここ数十年の研究により、実は「他人の方が自分たちのことを深く理解している」ということが分かってきてます。
身近な例で言えば、私たちは自分のベストなプロフィール写真を正確に選ぶことができません。
出会い系サイトの実験
出会い系サイトが行った実験によると、SNSやマッチングアプリなどに使う為のプロフィール写真を、12枚の候補から2枚選ぶように指示。
続けて参加者のことを全く知らない第三者にも同じ指示を出し、見せられた写真からネットに掲載するのにふさわしい写真を選ばせました。
最後に両グループが選んだ写真を、ネット上の人達に採点してもらったところ興味深い現象が確認されました。
写真は自分で選ぶよりも、完全に他人が選んだプロフィール写真の方が全体的に印象が良いし、信頼感があって自信がありそうと判断されやすかったのです。
この結果を踏まえてアドバイスするなら、一番いい顔をプロフィール写真にするには、「自分以外の誰かに選んでもらうに限る」ということです。
どうやら私たちは、プロフィール写真選びの場面では自意識が過剰になりすぎてしまい、ベストな一枚を選択できなくなってしまうようです。
これは自分が思う自分の性格と、友人が判断した自分の性格の二つを比べても同じような結果になるそうです。
このように私たちは、自分の事となると客観的な視点を簡単に失ってしまいます。