心療内科の医師から興味深い話しを聞いた。
リプで相手の心を読み、返信率の高いDMを送る実験をしている。
結果は
最も返信率が高いのは沢山質問をする事だが、最も返信が来ないのも質問をする事。つまり禁忌の質問さえ把握すれば誰でも返信率を上げられる。
こんな内容を今ブログにまとめてます。— ゆえMSW (@yue_ooo000ooo) August 9, 2019
今回の記事は、相手の言葉や相手の使っている単語から、相手の心理を読む方法とDMの返信率を上げる方法を紹介します。
精神科医や心療内科の診察で良く使用する方法です。
仕事柄毎日、色んな専門領域の医師と話をします。
内科・外科・整形・形成・泌尿器・婦人科・膠原病科・心療内科などなど。
先日心療内科の医師と終日一緒だった時に、興味深い話しを聞いたので記事にしてみようと思いました。
それではしばしお付き合いください。
ツイートで相手の心を読む方法 | 返信率の上がるDMとは?
コミュニケーションは単語の意味を解釈するゲームです。
同じ言葉を使用する場合でも、意味が全く変わってきます。
例えばビジネスという言葉。
僕からするとビジネスという言葉は、医療相談業務をして対価を貰う事です。
ですが人によって様々。
- 知識を提供して対価を貰うのもビジネス。
- コンサルで対価を貰うのもビジネス。
- 接客して対価を貰うのもビジネス。
単語の意味は個人個人で違います。
一般的な単語でも意味が変わってきます。
言葉の裏に隠された意味を読んでいく事で、返信率を上げることができます。
DMで相手の気持ちをコントロールする方法
相手が良く使う単語を分析してみましょう。
実験してみたい時は、相手の了承を得れば会話を録音してみるのもありです。
あるいは相手が使った単語をメモしておくのもありです。
どんな様に使っているか分析をします。
- 文脈を見る
- 感情を見る
相手がどんな感情の時にその単語を使っているのか。
誰に対して使っているのか。
目上の人なのか親しい友人なのか。
同性なのか異性なのか。
悲しい時に使う単語、嬉しい時に使う単語、不機嫌な時に使う単語。
その人にとっては、その単語と感情が密接に結びついています。
例えば僕は、楽しい時には写真の話をします。
疲れている時は写真の話はしません。
つまり僕にとっては
写真=楽しい感情
という事です。
この前いい写真が撮れて~とかツイートしたり。
一眼で撮った写真をアップしたりとか。
この感情を上手に利用します。
相手の楽しい感情を呼び起こしたい時は、相手が楽しいという感情と結びついている単語をふんだんに使って話しをするわけです。
例えば女性から僕宛に、写真についての質問が沢山来た場合喜んで答えるわけです。
そうすると僕は「この女性の話しは楽しいな」と錯覚するわけです。
出来るようになると、ちょっとした会話・メールの文面で相手の心情を読むことができます。
単語の裏に隠された意味を分析すると会話が盛り上がり、自分有意に持っていけます。
返信率の高い質問と低い質問
SNSの発展でメッセージでやり取りをする機会が増えました。
TwitterやインスタのDMです。
初対面の頃はどういった話を振ったらあなたが魅力的に見えるのか。
返信率が上がるメッセージってどんなの?
- 初期の場合
- 盛り上がってきた時の場合
- 関係が深まってきたときの場合
タイミングによって違いますが、今回は初期の場合について。
ファーストコンタクトの事例です。
興味深い内容
面白い研究があります。
返信率の高いDMってどんなのか調べている心療内科医がいます。
論文にはしていませんので、確固たるエビデンスはありません。
あくまでコラムとして読んでください。
結論から言うと、沢山質問をした方が返信率が高かったようです。
ですが、沢山質問をしても返信率が少ないといった結果も出ています。
喋りすぎ・質問しすぎが良くないわけではないです。
オタクの人が頑張ってしゃべりすぎて滑る事ってありますよね。
お笑い芸人は沢山しゃべっても飽きずに面白い。
つまり
禁忌の質問があります。
まずはファーストメッセージの分析です。
どんな文章を送った人が魅力的なのか、実際に返信率の高かったキーワードやフレーズを集めてみました。
DMで使ってはいけない単語
まず1つ目
ネットスラングは激しく評価を下げることがわかりました。
ツイキャスやニコ動などで使われている言葉もです。
- 略語
- 造語
- 当て字
- 顔文字
- 誤変換
などなど。
例をあげると。
乙・虹・厨房・マジレス・ry・NTR・わかりみ・うれしみ・メンヘラ・垢・ぬこ・ワンチャン・つらみ・やばみ・マジ卍・ヤバたにえん
実験の結果は返信率を15%下げたそうです。
海外でも同様で、loveをluvと書いたり、thank youをthxと書いたりすると、返信率が下がるようです。
下手に凝った顔文字を使ったりしても同様で、印象が下がります。
プロフィールにも書かない方がいいです。
ただし例外もある
興味深い結果で、ネットスラングの中でも返信率を上げるワードがあります。
それは自分の前向きな感情を表現するネットスラングです。
自分の楽しさを表現するネットスラングについては返信率が上がります。
感情表現になっているスラングです。
代表的なところで言うとこれ→(笑)
ただし人を馬鹿にする時につかう(笑)は別物です。
苦手な人が多い印象ですが、自分の楽しさを表す(笑)とかwwwは良いという結果が出ています。
海外だとhahaとかlolとかも効果的。
このような単語は返信率が1.4倍になりました。
どんな感情を表現するかが大切です。
同じ楽しい感情表現でも”ワロス”はダメですね、ネットスラングです。
もう一つDMで使ってはいけない表現
2つ目
ある表現をDMで送ると劇的に返信率が下がる。
さらに自分の魅力がさがる事がわかりました。
それは相手の外見を褒める事です。
これ意外ですよね?
Twitterにいる男性陣は当たり前のようにやってませんか?
パッと見てわかる外見を褒めると極端に返信率がさがります。
鉄板テンション下がりネタは外見を褒める事です。
- 可愛いですね
- おしゃれですね
- 細いですね
相手の見た目を褒める内容や質問が多いと24%返信率が下がったようです。
でもファーストコンタクトは性格がわからないので、見た目で判断して見た目を褒めますよね。
本能的に下心を連想させるようです。
オフラインで考えてみると。
電車とかでいきなり知らない人に「目がきれいですね」とか言われても気持ち悪いですよね。
初対面の相手とのDMのやりとりで返信率を上げたいのであれば、性格を褒める事です。
しばらくたった後には、外見を褒めると長く付き合えるとデータがあります。
つまりファーストコンタクトのDMでは
性格を褒める→外見を褒める
この順番です。
性格を褒める単語だと返信率が上がります。
それか、外見の美しさに結び付く行動を褒める事。
外見を美しくする為の、活動とか趣味を褒めると30%返信率が上がります。
性格とか内面を褒められると、もっと相手の事を知りたいと思わせることが出来ます。
初対面、ファーストコンタクトでは外見を褒めてはいけません。
ちなみに外見が素晴らしい人に、初対面の人に外見を褒められてどう思うか聞いたところ、何も感じないとか、気持ち悪いとか思う人が多いそうです。
美人・イケメンは外見を褒められるのに慣れてます。
外見に自信が無い人はお世辞だと認識します。
DMで普通のあいさつのみも返信率が下がります。
自己アピールでも返信率が下がります。
長い文章と短い文章はどっちがいいのか?
この問題ではありません。
送った内容です。
異性に送ったDMを見ながら考えてみましょう。
返信が無いDMは外見を褒めていませんか?
そんな時にはどうしたらよいのか?
見た目に直結する性格を褒める言葉を使用しましょう。
例えばスタイルの良い人には
- 【×】細くてスタイルいいですね
- 【〇】スタイル維持するために努力されているんですね
写真にきれいなネイルが写っていたら
- 【×】爪可愛いですね
- 【〇】細かいところまで気を使っているんですね
凄くざっくりしてますがわかりますでしょうか?
このようなイメージです。
パッと見た目の可愛さを褒めるよりも、そこに至る行動を褒める。
フォロワーさんに協力頂き実験
今回3名の女性フォロワーさんにお願いして、どれが返信したくなるDMなのかをみてもらいました。
事前準備として僕がしたことは。
- 感情ごとに、良く使用している単語を調べる。
- 楽しい感情の単語でDMを作る
- ネガティブな感情の単語でDMを作る
- NGワードを使ってDMを作る
- 送る。
- 感想を聞く
これだけです。
あくまで初めてDMが来たと想定して確認していただきました。
今回ご協力いただいたフォロワーさんは。
- ゆきさん
- はるまきさん
- SAKURAさん
お1人ずつ見ていきましょう!
1人目
ツイートからどんな人か分析する
- 引用RTが多く自発が少ない
- 自分の発言には自信がないと考える
- 自撮りも少な目、容姿については禁忌か
- 文章から自己肯定感の低さが感じられる
- 見た目に関する話題は避けた方が良いだろう、減量中の記載もある
- 薬や病気に関する知識がある
- 介護職かコメディカルかは情報が少なく判断できかねるが
- 受診や入院が多い為知識がついたのか
- 知ったかぶりはしない方が良いだろう
bio・ツイート内容から感情ごとに特徴を分類します。
楽しい感情の時に使っている
- 漫画、アニメ、ポケモンGO
- コスプレ(自分以外)
- 美味しいもの
- 可愛い女の子
- スイーツ
嫌な感情の時に使っている
- 容姿
- 人間関係
- メンタルの話題
- 薬の事
上記を踏まえたうえで文章を作成する。
予想では3番が一番返信率が高いはず。
1番はメンタルにかかわるので禁忌、2番は容姿に関する話題なのでこれも禁忌です。
どちらも嫌な感情を引き寄せます。
実際のやりとり
2人目
ツイートからどんな人か分析する
- 18禁の商品を扱っている会社で勤務
- しかし下ネタは少ないので過度なものは避けるべきか
- bioにぽっちゃりと記載
- 容姿にコンプレックスありそう
- スピリチュアルな事に興味を持っている
- 催眠・気功の話題は返信しやすいだろう
- 猫とおいしいものが好き
- 感動系のエピソードが好きそう
- 現在の生活エリアについてツイートしていない
- 行動範囲については聞かない方がよいだろう
bio・ツイート内容から感情ごとに特徴を分類します。
楽しい感情の時に使っている
- 美味しいもの
- 猫
- 気功・催眠
- 仕事内容
嫌な感情の時に使っている
- 容姿
- 個人情報
- 仕事の忙しさ
- 裏切り
上記を踏まえたうえで文章を作成する。
1番が返信率が高いと予想。
実際のやりとり
はるまきさんの場合は非常にわかりやすいです。
解説も大変納得がいくものですね。
3人目
SAKURAさん
ツイートからどんな人か分析する
- 頭の回転が速そうだ
- 写真が好き、一眼かな
- ディズニーの写真が多い
- イラストも書けるのか
- 長文ツイートが多いからツイートにこだわりがありそう
- 自由人
- 自撮りも多め、承認欲求も高め
- フォロワーは数より中身を重視
- 見たままを褒めてもそれ以上はないだろう
- 警戒心強め
- 自分にメリットが無いと付き合わないだろう
bio・ツイート内容から感情ごとに特徴を分類します。
楽しい感情の時に使っている
- ディズニー(特にキャスト)
- 写真
- イラスト・デザイン
- 悪ノリ
嫌な感情の時に使っている
- 仕事
- ダイエット
- 住んでる場所
- かみ合わない会話
恐らく1番が返信率が高い。
実際のやりとり
警戒心が人一倍強い。
DMの内容と言うよりはSAKURAさんにとって、自分が価値のある人かどうかだと思います。
僕の場合は一眼だったり、画像加工(Photoshop)だったり、SAKURAさんの興味を引くものがあったからか?
まとめ
いかがでしたでしょうか?
普段はこんなこと考えてリプやDMなんてしていません。
あくまで仕事上シビアな場面でこのような心理を使う事はあります。
あくまで臨床や統計の結果ですので、人によって違うとは思います。
DMの返信率が悪く、返ってこない人は一度この記事を見ながら過去のDM欄を見返してみてはいかがでしょうか?